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「ただいま」
「え?早過ぎない(汗)」
僕が考え事をしている間に、心君が帰ってきちゃった。
さっき先生?の所へ行ったばかりなのに。
「あいつ、新人だからパス」
パスって…
心君は自由すぎる。
「だ~か~ら~、心ちゃんだよ」
首をかしげながら言っても可愛くないよ。
「失礼だな」
あっ、ちょっとすねた。
「君達、そろそろ体育館に入ってくれないかな」
なよなよした人が、僕たちに話かけてきた。
「けっこう辛口だね」
「生まれつきですから」
「それはしかたない」
「心ちゃんは人のこと言えないからね」
「あの~…」
僕たちのやり取りに、戸惑っているみたい。
人を無視しての会話って、けっこう癖になりそう。
まぁ、心ちゃんがいるからできるんだけどね。
「僕たちよいお友達になれるかも」
「それは俺も同感」
二人で顔を見合わせ、思ったことは一つ。
「「あんた邪魔」」
僕たちは先生?を押しのけて、そのまま体育館に入っていった。
「これからもよろしくね」
「今からよろしくだよ」
クスっと笑いながら、僕たちは列についた。
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