形成

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こういった言葉の断片は 私のカケラである。   悲鳴であり 嗚咽であり 涙である。 そして 喜びであり 微笑みであり 夢である。     全ては、僕のカケラである。   血であり 肉であり 痛みである。     どうか、気付いて下さい。 忘れて下さい。 知って下さい 見ないで下さい 見てほしい。 触れて欲しい。   なのに、壊して欲しい         貴方にばかり求める私。 貴方にばかり頼る僕。   そうしなければ 僕は存在できないのだ。 貴方が居てくれるから 私のカケラが集まるのだ。        全てのカケラが揃った時     僕という中途半端な存在は 私という肉体的存在は       何処に辿り着くのだろう。 言葉は私のカケラである。 未だ、形には成らない。image=156445811.jpg
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