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僕は君にたくさんの嘘をついた
「宇宙人わね。本当にいるんだよ僕、実際に見たしね」
「えっ!そうなの」
君は疑うという言葉を知らないのか…すぐ信じてくれる
だから僕は調子づく
「なぁーんて!冗談でした」
「なんだよ~信じちゃったじゃん」
君の反応が愛しくて、僕はまた嘘をついた
「実は、部活止めようと思って」
部活帰り、いつも最後になって一人で帰っている文を見て僕は後ろから追いかけて
二人で帰る
「えっ…嘘でしょ?またいつもの冗談でしたとか言うんでしょ?」
「ううん。本当だよ。ほらコレ」
僕は友達から預かっていて返すのを忘れてた退部届を見せた
「えっ…そんな…嫌だよ」
文は泣きそうになりながら僕の目を見て真剣に言ってきた
これはまずい…と思い
僕は慌てて
「冗談!冗談だよ」
といった
すると文は
「何ソレ…」
といって、走っていってしまった
。
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