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えーっと。なんだろう、これ。こうゆう資料なのか……?
「あ、すまん間違えた。それは私のエロ本だ」
「なんてもん出してるんだしなんてもん持ってるんだよ!」
「いやいや君よ。私とて二〇歳を過ぎた大人だぞ? こうゆう本の一つや二つ持ってて当たり前だろう」
「あんたがまごう事なき女だから問題なんだが……」
「違う。女だからこそ、こうゆうえっちぃ本で日夜ありとあらゆる体位を研究しているのだ!」
「……処女のくせに」
「むしろ処女だからこそと言えるな」
「胸を張らんで下さい」
なんで無駄に誇らしげなんだ。
「ちなみに私は見られると興奮する」
「どうでもいい情報をありがとう。てゆーか、ふざけてないで早く資料を見せて下さいよ」
「わかってる。……えーっと、これだこれだ。今度こそ間違いはない」
そう言って渡されたのはあられもない姿のアニメキャラが表紙の本でした。
「いやまさか君が二次元派だったとはな。だが安心してくれ、私は基本的にエロければ次元は関係ない」
「エロい資料を渡せなんて言ってねぇんだよ!」
「!?」
「なんで衝撃的な顔してんだ……最初っからエロい話なんてこれっぽっちもしてなかったじゃん!」
「えーいうるさい。私はえっちぃ話がしたいんだ。えっちぃ話をさせろ」
「お前説明する気ないだろ!」
「……君はさっき私の裸を見たな……? なるたけ平静を装ってはいるが、私とて女。それなりに傷ついているんだぞ?」
なぬ!?
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