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「た、確かに見ましたけど……」
「だから謝罪の意も込めて私とえっちぃ話をしよう」
「そんな脅迫まがいまでしてエロい話がしたいのか!? つーか、とにかくエロい話がしたい奴が裸見られて傷つく訳ねぇ!」
「そんな事はない。普段はこなれている風を装ってはいるが、実は全然耐性がなくて、でもリードはしたくて、ドギマギしながらも“あれ?ちょっと気持ちいいかも……”みたいに思っちゃう。そんな瞬間に萌えるんだろ!!」
「いやだからなんの話なんだぁあああ!」
どうでもいいわ、あんたの萌えポイントとか至極どうでもいいわ。
「もういいから、もうわかりましたから早く説明を……」
「わかったわかった。今のは軽いジョークだ。それで、これが正真正銘本物の資料だ」
今度こそ本物の資料のようだった。タイトルが『天才の改造日記』という所が、かなり気になったりする。改造てあんた……日記てあんた……もっとなんかあっただろうに。
「ところで、君は事件当日の事を覚えているか?」
「事件ってなんですか?」
「君が巻き込まれたあの事件だよ。……まさか覚えていないのか? まあ、大きな事故に遭った人間は前後の記憶が曖昧になるケースも多いし……」
「えっと、つまり僕は何かの事故に巻き込まれたのですか」
「丁度、一ヶ月前にな。“全ての生命達”君も名前くらいは聞いた事はあるだろう? 彼らが起こした爆破テロに巻き込まれたんだ」
「ああ、そういえば、その日はデパートに言ったって事は覚えてますね。そっか、その時に事故が」
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