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黒影家…
「お兄ちゃん!
もうすぐ、年越しだね!」
「そうだな…。
今年も、もう終わりか…
葵は、来年の抱負とかあるのか?」
葵「うん!私の抱負は、来年も、お兄ちゃんと幸せで、居る事だよ!」
「あのな…。もっと、まともな抱負ないのか?」
葵「え~!これでも、まともな抱負だよ?」
「どこがだ!
あのな…抱負ってのは、目標だぞ?葵のは、単なる理想だろ!」
葵「そんな~駄目…?」
「駄目だ!もっと、まともな抱負を考えなさい。」
葵「む~…。じゃあ…、お兄ちゃんの抱負は?」
「俺の抱負か?
そうだな…、一年を健康に過ごす事かな…」
葵「お兄ちゃんの抱負も私と似たようなものじゃない!」
「どこがだ!
俺の方がどう考えても、まともだろうが!」
葵「お兄ちゃん!そう怒らないでよ…。もう、この話しは、おしまいにしよっ?」
「はあ…。そうだな。」
葵「…お兄ちゃん。」
「なんだ?」
葵「年越し蕎麦…」
「はい…?年越し蕎麦?
さっき、食べただろ?」
葵「その…カップめんが有るんだけど…食べる?」
「いらねえよ。
食べたいなら、食べれば良いだろ…。」
葵「え~お兄ちゃんの大好きな、きつね蕎麦なのに食べないの…?」
「きつね蕎麦…!?
なら、俺も、食べる!」
葵「素直で、よろしい!
すぐにお湯沸かすね!」
「おお!頼んだ!」
妹 黒影 葵 16歳
兄 黒影 恭真 17歳
同じ私立高校に通う仲の良い兄妹までも…
戦国乱世の渦へと巻き込まれてしまう…。
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