運命の日

4/8
前へ
/65ページ
次へ
「ふん!子分共じゃ、相手にならねえみてぇだからな…!俺が直々に痛めつけてやる!覚悟しやがれ!」 「お前は、強いのか?」 「強いかどうか…身をもって知りやがれ!」 「ふ~ん。なら、懸かってきなよ?」 「嘗めやがって!ぶっ殺してやる!」 不良の頭の拳が助けに来た青年に襲いかかる。 「…‥…‥…‥…。」 「どうだ!思い知ったか!」 すると…青年は、小声で、言葉を返した。 「…の…ど…か…」 「はあ?何、言ってやがるんだ?」 「この程度かって…、言ってんだよ!!」 青年の拳が不良の頭の腹を打ち抜いた。 「うっ…ぐはっ…!!てっ…てめぇ!やりやがったな!!」 「まだ、懲りないのか?」 「なんだと…!?」 「これ以上、やり合っても…お前達が怪我するだけだ…。怪我する前に…とっとと、消えろ!」 「てめぇ!どこまでも、俺達の事を馬鹿にしやがって…!」 「…!危ない!」 「こらっ!黙ってろ!」 「…!?」 青年は、捕まっている少女の声を聞き後ろを振り返る…。 「相手は、一人じゃねぇんだよ!」 「おっと!危ないな!」 「何っ…!?」 「不意打ちを狙うなんて卑怯な奴だ…失せろ!」 不意打ちを狙った子分が殴り飛ばされる。 「ぐわぁぁぁ…!!」 「あんなのに勝てる訳ねぇ…。にっ…逃げろ!」 「うわぁ!逃げろ!」 一人の子分が逃げ出すと次から次へと他の子分も逃げ出した。 「…!?おい!逃げんな! 相手は一人…」 「やめとけ…。続けるだけ無駄だ…。」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加