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「くっ…!このままで、済むと思うなよ!」
不良の頭は、捨て台詞を残し逃げ出す…。
「おっ…置いてかねぇで下せい兄貴~!」
少女を見張っていた子分も、不良の頭の後に続き逃げ出した…。
「行ったか…。大丈夫だったか?」
「はい…。あの…助けていただき…ありがとうございました…。」
「礼なら、お互い様だ。」
「えっ…?」
「お前も、俺を助けてくれたじゃないか?」
「あっ…あれは…その…」
「とにかく、俺からも、礼を言うよ。助けてくれて、ありがとな!」
「えっと…、どう致しまして…。」
「じゃあ、俺、もう行くから。」
青年が去ろうとすると…
「あっ…あの…!」
「うん…?まだ、何か?」
「あの…その…お名前を聞いておきたくて…。」
「そんな事?」
「あの…すみません。」
「別に謝らなくても…。まあ…良いや!俺の名前だったな?」
「はっ…はい。」
「そんなに堅くならなくも、大丈夫だぜ?基本的、俺は、優しい人間だからさ!」
「そうなんですか…?」
「ああ!俺は、悪さをする奴に容赦しないだけだから!」
「本当は、優しい方なんですね。」
「そう言う事!…おっと!俺の名前だったね!俺は、炎城 闘矢!よろしく!」
「あっ…私は、天倉 琴音です。こちらこそ、よろしくお願いします。」
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