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穏やかな午後、暖かな日差しがリビングを満たす。
時折聞こえる鳥の囀りを子守唄に、望美はウトウトと現実と夢路の間を行ったり来たりを繰り返していた。
すぐ傍で香る大好きな人の匂いが、とても安心出来る。
望美はリズヴァーンの腕に抱かれながら、ソファーでの一時を過ごしていた。
リズヴァーンは片手で望美を抱きながら、もう片方の手で何やら雑誌らしきものを見ている。
最初は望美も起きていたのだが熱心に雑誌を見ている彼の邪魔をする事も出来ず、いつの間にか隣で眠気に身を任せてしまっていて、それに気付いたリズが自らにもたれるように抱き寄せてくれていたのだ。
しばらくして少し目が覚めた望美は視線を上げる。
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