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「合流した途端にこれじゃあ、完全にそれを狙っていたみたいだ!」
砂山の陰に隠れた翔鶴が隣でしゃがんでいる大和に
「もう一発叩き込んでくれよ!これじゃあ埒があかない!」
と催促すると一目散にStG.77の銃弾の補充を始めた。
「勿論!」
大和は頷くと一緒に隠れている武蔵と共に召喚しっ放しの46センチ砲を再度発砲源である崖へとその砲身を向ける。
「翔鶴、威力を少し強めで撃つから伏せて!」
この言葉に翔鶴、龍驤、神鷹の三人が頭を下げて衝撃音から守る様に両手で耳を塞いだ。
大和と武蔵が46センチ砲を発砲。
直ぐに着弾。
だが手応えがない。着弾した場所は発砲があった場所だったはずだ。
直ぐに向こう側の銃撃が再開する。
「マジかよ、当たっていないのか!!」
龍驤が愕然したのか挙動不審な動きを始めた。
「大和さん落ち着いてください!威力任せで闇雲に撃っても相手はすぐに逃げます!それにこのあたりの岩盤を崩せば奥の方へアクセスが出来なくなります!」
弾幕の中を陸奥が自分の主砲を盾代わりにして大和達がいる砂山やってきた。
「陸奥!じゃあこの場合どうするんだよ!」
武蔵がやってきた彼女に尋ねる。その回答は
「妖精を飛ばしましょう」
といたって単純だった。
「これだけ素早く発砲位置を変えているのは何かあります。さっきスノーモビルの音が聞こえましたよね?彼らは逐一移動しているかもしれません」
「成程。如何にて当たらないと思ったよ」
龍驤が偵察用としても使っている97式艦攻を右手に召喚して
「よぉし!あそこの崖に何があるか見てこい!」
とニタっと笑った顔をして彼らを飛ばした。その数は4匹。
これに倣って大和も零式三座水上偵察機三匹、武蔵も同じく零式観測機二匹、神鷹も97式艦攻四匹、翔鶴は天山四匹を飛ばした。
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