前触れ

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とある町の市長室 「この町の治安と言うのは平和同然のように見えてそうではない。分かっている通り此処は田舎の鄙びた町だ。だが此処は以外にも重要な港がある町だ。千歳、千代田、分かるな?」 「はいお父様」 市長の二人の娘は父からの話を受け取っていた。 「そして木村君が居る以上あまり言いたくないが警察の手には負えないようなことも増えてきた」 椅子に座る女の子が頷く。 「まあ、今までマスコミに公表してない相当拙い事件も有りましたが既にネット上では垂れ流し。テロ未遂は日常茶飯事です」 女の子。 「そこでだが生徒会長君、君の学校の昔の仲間を使って『自警団』の創設を依頼したい。君達生まれ変わったものの力が必要だ」 市長。目線の先に生徒会長が居た。 「出来るのであれば生まれ変わった以上そっとしておきたかったがそうとはいかない現実ですな」 生徒会長は立ち上がり 「分かりました。直ぐに創設しましょう」 頷いた。 「済まない。だが此れを創設しない以上は市民に被害が及びかねない」 頭を下げる市長。 「分かってます」 市長室を立ち去る生徒会長。 「では私も失礼します」 立ち去る女の子。 「あ、話す事を一つだけ忘れていた」 市長。 「何でしょうお父様?」 大きい方の娘。 「お前は『学校下の武器商人』の事を知ってるな?」 「はい。あ!!」 「伝え忘れた…」 「何れ分かりますよね?」 小さい方の娘。 「多分な。強力な支援者になるだろう」 「他にも中古車屋とか色々頼れるものは有りそうですね」 「ああ」
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