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「ほーら武蔵、信濃、遅刻するわよ。早くしなさい!」
「姉上只今!」
「あ~、待ってよ~」
どこにでもある朝の光景。彼女達は日元家の娘達。話はこの三人を中心に進めよう。
「朝ご飯出来たわよ、食べなさい」
彼女は日元大和。日元家の長女である。留萌市立A高校の二年生である。
「戴きます。姉上、私は急がなくても良かったのでは?」
彼女は日元武蔵。日元家の次女である。今日から留萌市立A高校の一年生だ。
「そういえば武蔵お姉ちゃんは午後からだもんね」
彼女は日元信濃。留萌市立A中学の三年生だ。
「確かに。信濃の言うとおり入学式は午後からだからな。ところで姉上、この後入学式まで瑞鶴のところに行ってくるわ」
と武蔵。大和は
「わかったわ。家の人に迷惑をかけないようにね」
「はい、姉上」
武蔵が答えたその時
「あー!もうこんな時間だ!
学校に遅れるー!」
と信濃叫んで、急いでご飯を口に入れて顔も洗わずに
「行ってきまーす!」
と出て行った。
「朝から落ち着かないな、信濃は」
と武蔵は呆れたように言った。
「あれで良いの、信濃は」
と大和はクスッと笑った。
その後大和は着替え等をして出て行った。
「先に高校で待ってるね、武蔵」
と言い残した。
茶碗は武蔵片付けた。
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