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生きていて誰の役にも立たず、生きているだけで資源を食いつぶす僕。
そんな僕が思いついた結論は簡単で、愚かで、蔑まれ、憐れまれ、醜く短絡的だと一笑にふされてしまうほどの、安易な妥協。
僕はきっと生きていくことにたいして、辛く、苦しく、耐えて、喘(あえ)いで、追い込まれ、泣きわめきながら辿り着いたわけではない。
僕は「ジュースが飲みたくなったからスーパーより値段が張るけど、近くのコンビニで買えばいいや」ぐらいの気持ちで死んでみることにした。
そろそろ面倒くさくなってきた……。
最期に、このどうしよもなく何も起こらない平穏無事で物騒な、狭量でもあり広大無辺な愛すべき世界に精一杯の皮肉と感謝を込めて。
僕は、生き生きと死んでやることにする。
それじゃあ、行ってきます僕。
「行ってらっしゃい、ボク」
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