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『当たり前』のように過ごしていたあの頃。
それは突然だった。
私が中学2年の時、母が「子宮筋腫ができたから入院する」とのこと。
当日の朝…寂しくて不安で、布団にもぐったまま、握手して母を見送った私…。
そんな母は『子宮ガン』だった。
病院へ行っても、弱っていく母の姿を見ると泣けてきて、病室に入れなかった。何一つ、母にできなかった。
…ある日、学校から帰ると家の中の片付けが始まっていて。
母がいなくなるなんて信じたくなくて、大人達が片付けていく家具類を元に戻してた…。
そして…昭和63年8月31日の夜8時。
病院の父から電話があり、母の死を知らされた…。
ちょうど毎週楽しみに見ていた海外ドラマ
「ナイトライダー」
のオープニングと共に電話がきたから…今もナイトライダーを見るとフラッシュバックしてくる。
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