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゛ピピピピピピ゛
けたたましい目覚ましの音によって安眠から目を覚ました僕は、いつものように目覚ましのスイッチを止めた。
若干寝ぼけた頭のまま一階のリビングへと降りていく。
両親がいないため朝ご飯は自分で作らなくてはならないのだ。
さすがに朝からがっつり料理をする余裕はないので夕飯の残りなどをレンジで温めて食べる。
比較的、寝覚めは良い方なので朝の準備に手間取らない。
朝ご飯も食べたとこで歯ブラシをして制服のブレザーに袖を通す。
一年も着ただけあって去年の新入生だった頃の違和感は全く感じられない。
身だしなみも整えたところで玄関から家を出る。
外に出ると心地良い春の陽光が差し込んでいた。
『ん~。今日も天気が良いな。
なんだか良い1日になりそうだ。』
彼の名前は安室裕二【あむろゆうじ】ごくごく普通の高校2年生。
だがこの日、彼の期待とは裏腹に平和な日常は遥か遠いものになり、混沌とした日常にひたすら巻き込まれることになる。
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