僕の後ろのあいつ

Encounter

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キーンコーン カーンコーン

『はい、やめー！筆記用具は机の上に置いてねー！
後ろの人は解答用紙を集めるように。』

僕のクラスの担任がそう言うと、クラスのあちこちで溜め息と達成感に満ちた声が聞こえた。

僕の成績はといえばいつも20位／320人中くらいなもんで、とりたてて悪くも良くもなかったので、今回もそんなとこだろう。

今日は中間テストということもあり授業は午前中で終了、午後は先生が解答するため、部活も休み。明日から通常日課のため放課後はテスト勉強から解放された時間を目一杯満喫出来るのだ。

僕も帰る支度をすませ教室を出た。隣のクラスの佳菜を拾ってから帰ることにした。

前に一人で帰ろうとしてすごく怒られたし。怒った理由は、僕の中での迷宮入りの謎だ。