沖田総司

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……。 何とも言えない空気が流れる。 こんな時、どうしたら… ――――――――――― 「あの」 「あの」 意を決して発した言葉が二人同時…! 目を合わせ、真っ赤になる彩乃さんを見ていると、可愛いらしいと思ってしまう。 「彩乃さん。私は、明日をも知れぬ命です。私と恋仲でいるということは、彩乃さんにも私のような危険が及ぶということ。この前みたいに…それに、私は貴女から見たらずっと子どもで…それでも、一緒に居てくれますか…?」 「私こそ、こんなに年上で…総司さんさえよろしければ…この間助けていただけなければ、彼処で尽きた命ですから。私の覚悟はできています。」 近藤さん…! やりました!!! …土方さん。 何て言うかな… 「総司さん。顔!」 プッと吹き出した彩乃さんに言われて我に返る。 頭で考えてたこと、全部顔に出ちゃってたみたいです… 「私の命は…喜んで貴方に差し上げます。ですから…」 ガタン!!! 「沖田ぁ!居るのは分かっている!出てこい!」 …つけられてましたか。
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