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肉を切り裂く音…
生暖かい液体…
柔らかな感触…
「そうじさ…ご無事で…よか…」
嘘だ…
「あや…のさ…」
これは悪い夢なんだ…!!!
「がぁーーーーー!!!!!!!」
声にならない叫び声を上げながら、最後の一人を斬り捨てる。
その間も、彩乃さんの身体からは赤い液体が流れ続けて止まらない。
「誰か…誰か医者を…!!!早く!!!!!」
喉に貼り付いて出ない声を絞り出し叫ぶ。
しっかり抱きしめ「大丈夫だから」と言い続ける。
でも、彩乃さんの顔は真っ青で…
目も段々閉じてきて…
「彩乃さん!!!!!」
「私…いのち…あな…のもの…」
(私の命は貴方のものです…)
だからって…
こんなことって…
しばし呆然としていると、医者が到着し、彩乃さんの容態を見るが首を横に振るだけだった…
彩乃さんは、逝ってしまうのだ…
労咳の私より先に…
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