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その刹那…
彩乃さんの身体が光に包まれる。
あれ…
これ…いつか見た…?
「…!!!近藤さんの…!?」
(一華です…)
やっぱり…!!!
(芹沢によってバラバラになったこの身…近藤様と、その周りに居られる大切な方々をお護りすることとなりました…)
じゃあ、愛さんも…!?
(あのお方の中の私は、思わぬ所で近藤様にお声を掛けられ一旦は肉体から出ましたが、藤堂様を命がけで看病した後【虎鉄】に戻りました。)
彩乃さんは…どうなるんですか…?
(一度散った命は戻りません…ですが、沖田様は…【彩乃】から何かをお学びになった…そうじゃありませんか…?)
そうですね…
前向きに今を生きる気持ち。
人が死ぬということ。
人を愛するということ…
「うっ…」
堪えきれなくなり、むせび泣く。
(沖田様…それで良いのですよ…【彩乃】は幸せな女子でした…本当にありがとうございました…)
―――――――――――
「そうか…総司の想い人にも【一華】が…不思議な女子だ…」
感慨深い表情の近藤。
「…で、その大人になった…?総司はどこ行った!?」
また巡察をサボっていたという報告にイライラしている土方。
「墓参りじゃないか…?今日は確か、月命日だったはずだ。」
―――――――――――
沖田総司 終
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