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助かりそうにないのは判っていた。
やっぱり。ってカンジ。
でも…。
「あの子に嘘、吐いたんですか…?」
助かると聞いて安心した少女の笑顔が、胸をぐるぐるまわる
「ああ言わなきゃ、仕事すっぽかしてでも居そうだったから。正直、お前の申し出は助かった」
「でも、まだ助かるかもしれないし…」
助かるかも、といいながら無理だと判ってる自分
「それに、あの子になんて言うんですか?大丈夫って言ったのに…」
「元気になって、誰かに引き取られたって言えばいい」
「そんな嘘…」
「じゃぁ、途中で死んだ。 目の前で起きた事じゃないから、他人事みたいに受け入れるさ」
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