街の片隅

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ラーメン屋を出るとき、大将達にまた少しからかわれて、 「入って来たとき、背ぇ高い兄ちゃんにくっついて泣いてっから、お嬢ちゃんかとおもったぜっ」 「お兄さんのほうも泥だらけだし、何事かって心配したよ~」 とか、なんとか。 まだ言うか 『お嬢ちゃん』だったら悩んでないってのに 千条に悩みをぶちまけた後だから冷静 だけど 「俺と並んだから、身長差で女の子に間違えられたな」 ぐりぐりと大きな手の平で頭を撫でまわされた 大きくて暖かい手 優しい、優しい手
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