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なんだかんだ言っても仲がいい証拠かもしれない。
わからないけど……
「アリス!!」
小走りに目の前から女王様が走ってくる。
「えっ、ちょっ…待っ……」
よく見なくても手に持っているのは愛用の鎌だった。
もちろん使用済み。
目の前にはお茶会が準備されているテーブルがあるというのに、静かに席にはつけないようだ。
「す、すとっぷ!」
そうは言っても止まってくれないのは女王様だ。
私は急いでチェシャ猫の後ろに隠れる。
「もう!邪魔よ!」
プンプンと怒った声がしている。
ソロリと見ると、頬を膨らましていた。
「アリスの首はだめだよ」
「猫のくせにだまらっしゃい!」
チェシャ猫の話を聞こうともせず睨んでいる。
あーあ、可愛い顔が台無し………
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