アリスの日常は僕らの日常【歪みの国のアリス】

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「アリスが嫌がっているよ。それに今日はお茶会のはずだよ」 にんまり顔なのに笑ってないような気がするのはなぜだろう… 「そ、そうだよ。今日は一緒にお茶会しよう?」 後ろから覗くように見ると渋々女王様は頷いた。 「仕方ないわね!アリスのためよ!」 「ありがとう」 「アリスのためだからよ」 ニッコリ笑うと女王様も満足そうに笑った。 「アリスー!いつまでたってもお茶会できないだろう!!」 うるさい帽子屋に 「ムニャムニャ…いらっしゃい…アリス」 今日も眠たそうなネムリネズミ 「いらっしゃい、アリス。その後の調子はいかがですか?」 変わらないビル 「アリス行きましょう」 ふわふわ金髪の鎌を持った女王様 「行こう、ぼくらのアリス」 にんまり顔のチェシャ猫 私は今日も、笑顔で歪みの国と過ごしている―――――
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