♠僕の世界を変えた君【アベミハ】♠

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君が 僕の世界を広げた―― 「三橋!」 「ひゃっ!」 背中を叩かれてビクンとしてしまった。 今日の阿部は機嫌がいいのか、笑っていた。 「そんなにビビんなよ」 「あ、阿部くん…」 それだけで胸がトクンとしてしまった。 「今日は調子よかったな」 「???」 頭に?マークを浮かべていると阿部にデコピンをされた。 「お前だよ、お前」 額を両手で押さえてる三橋は両目を瞬かせている。 そんな三橋が可愛くてしかたなかった。 「そ、それは…あ、あ、阿部くんのおかげだよ」 ふにゃりと笑った顔が可愛くて抱き締めたくなった。 (本当に阿部くんのおかげなんだ。阿部くんが、僕を最高の投手にしてくれるって言ったんだ。それだけで……) 三橋はグラウンドを見つめた。 (それだけで、投げられる!) 「阿部くん、ありがとう!」 ちょっと驚いた顔の阿部に笑って三橋は告げた。 狭かった世界を広げてくれた君と いつまでも バッテリーでいたい …‥end
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