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ちくしょうっ……
あの時から
アイツしか
俺の視界に入らない。
「なあ、恋次」
「なんだよ」
一護が恋次の赤い髪を引っ張って恋次を読んだ。
「お前さ、ルキア好きなの?」
「なっ?!」
「図星かよ」
機嫌を損ねたのか、髪から手を離すとフイッと背中を向けた。
コイツは何を勘違いしてるんだ?!
俺が、俺が好きなのは―――
「る、ルキアは仲間だ!」
「イッテェ!!何しやがる?!」
斬魄刀を抜かないで鞘のまま一護の頭を殴った恋次は部屋を出ていった。
一護は恋次の腕を掴もうとして、恋次の横顔を見て身体の動きが止まって掴み損ねた。
「………顔、真っ赤じゃねえか…」
そう言う顔は笑っていて、満足そうだった。
素直じゃないアイツの素直な態度に、嬉しさだけが込みあげた。
…end
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