♠お前だけ【BLEACH・一恋】♠

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「恋次ー!」 「あぁ?」 不機嫌そうに振り返り、赤い髪が風になびく。 「お前、呼んだだけなのに、その態度はないだろ!」 ムカッときた一護は食いかかるように、恋次を見る。 「仕方ねーだろ…お前が……」 「お前が…んだよ?」 最後はボソッとした小さい声で、一護には聞こえなかった。 「うるせぇ」 「俺のベットだろーが!」 そんな怒鳴り声も無視してプイッとそっぽを向いた恋次は、一護のベットに壁に向いて横になった。 (お前が、俺以外に笑うから――) それだけで、機嫌が悪くなったことを知られたくなかった。 心がせまい、変な野郎って思われるより…こうして無視してるほうがよかった。 「恋次」 「んだよ…」 「機嫌なおせよ」 耳元で囁かれて、許したくなる。 「一護……」 顔を向けようとした途端―― バンッ!! 「邪魔するぞ」 突然の言葉に、慌てて二人は体を離した。 「る、ルキア…」 扉の方を見ると、ルキアが腕を組んで立っていた。
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