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「恋次ー!」
「あぁ?」
不機嫌そうに振り返り、赤い髪が風になびく。
「お前、呼んだだけなのに、その態度はないだろ!」
ムカッときた一護は食いかかるように、恋次を見る。
「仕方ねーだろ…お前が……」
「お前が…んだよ?」
最後はボソッとした小さい声で、一護には聞こえなかった。
「うるせぇ」
「俺のベットだろーが!」
そんな怒鳴り声も無視してプイッとそっぽを向いた恋次は、一護のベットに壁に向いて横になった。
(お前が、俺以外に笑うから――)
それだけで、機嫌が悪くなったことを知られたくなかった。
心がせまい、変な野郎って思われるより…こうして無視してるほうがよかった。
「恋次」
「んだよ…」
「機嫌なおせよ」
耳元で囁かれて、許したくなる。
「一護……」
顔を向けようとした途端――
バンッ!!
「邪魔するぞ」
突然の言葉に、慌てて二人は体を離した。
「る、ルキア…」
扉の方を見ると、ルキアが腕を組んで立っていた。
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