♠お前だけ【BLEACH・一恋】♠

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死神装束ではなく、お気に入りのワンピースでだ。 (たく、石田のやつ…またか) そう、ルキアの服は増えていくばかりだ。 それもこれも、石田は服を作るのが得意だ。女物限定でだけどな。 「はっ、本当に邪魔だったようだな」 呆れたようにヤレヤレとしたルキアは、用件だけを言って部屋を出ていった。 「ルキアのやつ、人使い荒いっつーの」 立ち上がって出て行こうとする一護の腕を、恋次は急いで掴んだ。 「ワリィ…」 顔を見て謝ることはできなかった。 それでも、一護は苦笑して恋次の頭を撫でた。 「お前だけだ」 「あ?」 「好きなのは、お前だけだから」 それだけを言って、部屋を出ていった。 顔が、少しだけ見えたけど、少しだけ赤くて。 恋次は堪えきれなくて、笑い声を出す。 「先に言えよ」 (俺だってな…) 「お前だけだよ」
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