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                                                        *** 仕事中は電話に出ない事をわかってて、俺は電話をかける。 ずるい奴だと、思う。 「郷美!」 連絡を貰って急いで駆け付ける。 間に合わない事は知っていたが、それでも走っていた。 霊安室の前に、うなだれた少女の姿があった。 俺の姿を見た彼女は、大きな眼にいっぱいの涙を貯めていた。 「ご・・ごめん、なさい・・・」 最後は嗚咽で聞こえなかった。 膝を抱えて謝る少女に俺は、何も言えなかった。 彼女は何も悪くない。 頭で分かっていても、泣いて謝る彼女にその事を言ってあげれない。 心の狭い俺がいる。
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