‐野上 ソラ‐

6/10
前へ
/27ページ
次へ
着ている制服についた砂を取り払う。 それは開王高校の制服。 思い出せば約半年前、初めての高校生活にワクワクしながら着ていた。 俺の通う開王高校は、俗に言うエリート学校。 そんなな俺がなんでこんな目にあわなきゃいけないんだし… 〔グァシャァァァー!!〕 〔グァシャァァァー!!〕 また奴らか。 今度は二匹。 ゆっくりと近づいてくる。 ちっ…バレたか。 クナイトガンを脇にはさみ、再び走り出す。 中学の時からサッカーで鍛えたこの足を甘く見るなっての。 〔グァシャァァァー!!〕 ……しまった。 三匹目に周り込まれた。 一瞬の余裕が大きな間違えになる。 訓練官も言っていた。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加