無、それが正しい

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今のわたしはシロ 限り無く透明に近いシロ 悪夢を見た ここんところ悪夢続き 朝、母の叫ぶ声に 目が覚めた 父は力無く答えていた わたしは決めたのだ 無になろうと 心に誰もいなくていい 哀しい者の戯れ言だと 思われていい わたしは透明人間に なりたいのだ 無、それが正しい 力強く生きる 正しい生き方なのだと 思うのだ
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