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春。
公園の桜が満開になり、景色からでも暖かな陽気だと感じさせる平日の午後。
俺は授業が面倒になり、教室を抜け出し屋上へと向かっていた。
今日はいつもより暖かいし、昼寝でもするか!
なんて思いながら屋上の扉を開けると……。
「なんでお前がいるんだよ。氷川」
屋上には先客が居た。氷川里奈、俺の一つ下でオプション二号。
氷川はきょとんとした表情で俺を見た。
「先輩、今は授業中ですよ?」
「ああ、知ってる」
氷川はさらにわからないといった表情になる。今頭の上にハテナマークをつけてやれば、立派に漫画で困惑しているキャラだ。
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