ピエロ

3/3
前へ
/35ページ
次へ
「はい。もしもぉし」 「‥‥」 「もしもし。どちら様ですかぁ。」 「アハハハハハハハハ アハハ キィィィィィィイ。」 笑い声と耳鳴りのような高い音が、電話の外にも漏れてきた。 「何?キモ。」 すぐに電話を切り、またテレビを見た。 突然テレビがフッと消えた。 さっきの電話の笑い声が部屋中に響く。 体が動かなくなり、耳鳴りが激しくなってきた。 テレビが砂嵐になり、再び真っ暗になるといないはずのピエロが二人の腕を捕まえていた。 ピンポーン 家のチャイムが鳴り、ピエロが消えて、体も動かせるようになった。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加