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私が生まれる前のお話。
父と母が結婚してから母方の両親と泊まりがけで出掛けた時の事です。
真っ暗な山道をおじいちゃん(母のお父さん)が運転をしていました。
急カーブの多い道にもかかわらず、前の車はスピードを出していました。
ふと前のカーブに目をやると、腰の曲がったおばあさんが道の脇をフラフラと歩いていました。
前を走ってた車は気付かないのか避けようとしません。
前の車が通り過ぎた時、おばあさんの姿はありませんでした。
同じカーブに差し掛かった時
「あぶない!」
母はおじいちゃんに向かって叫びました。
「おばあさんがいた…はずなのに。あれ?」
何処にもおばあさんの姿はなく、母意外誰もそのおばあさんを見ていませんでした。
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