消えた女

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私がまだ小学校低学年の頃の話です。 当時仲が良かった嘉穂(仮名)の家に遊びに行きました。 日曜日のお昼時だったので、周りの家からいい匂いが立ち込めていました。 ピンポーン チャイムを鳴らし、嘉穂が出て来るのを待っていました。 ふと、目の端に誰かが過ぎった気がして辺りを見回しました。 あるのは少し高い塀と小さな墓地。 「気のせいかなぁ。」 と思ってたら、女の人が歩いて行くのが見えたのです。 「お墓参りかぁ。」 でも様子がおかしい事に気付きました。
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