日常

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俺の前には赤毛の男の子と茶髪の男の子がいた。 「行っちゃうの?」 「うん、でも又帰ってくるから、絶対」 ―何だこれ? 小さい頃の俺? じゃーもう一人は… 「分かった」 「拓也、僕が帰ってきたら本当の名前を呼んで欲しいんだ」 「本当の名前?」 「僕は―――。」 ―おい、何で聞こえないんだよ。 「帰ってきたら絶対お前を守るから…」 「うん、ありがとう」 ―名前… 俺はそこで目を覚ました。 「起きたか…」 俺は寝ぼけた頭で声のしたほうを見る。 驚いたことに赤毛の奴は俺の横で座っていた。 俺は起き上がり携帯を出すと時間を見た。 あれから丁度1時間ぐらいたっていた。 『ずっといたのか?』 「まぁな」 コイツが分からない… 何で俺の横にいる必要がある? 読めない… 俺はそのまま立ち上がり校舎に入った。 するとポッケに入れといた携帯のバイブがなり、俺は携帯を取り出す。 翔からの電話だった。 俺はボタンを押し携帯を耳につける。 『何だよ…』 「お、出た出た。今HR終ったんだけど、これからどっかに行かない? どうせお前屋上で寝てたんだろ?」 『…別に良いけど…』 「じゃー下いるから速く来いよ!」 電話はそこで切れた。 俺は一度教室に行きバックを取るとすぐに下に向った。 ・
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