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ピリリリリ…
『う…ん…』
ピリリリリリリ…
『…まだ…』
ピリリリリリリリリリリリ…
『あー!ウルセェ!』
俺はベットの上にあった目覚まし時計を思いっきり叩き、音を止め、再びベットに沈み寝ようとすると…
バーン!
「何時まで寝てるの!あんた今日から学校でしょ!」
『…あー!!』
俺は母さんの言葉に飛び起きて枕もとの時計を見る。
7時45分…
学校まで電車を乗りついで30分…
学校が始まるのは8時30分…
そして俺の姿は未だにパジャマ…
『…ヤベ…』
俺は急いでベットから出るとパジャマを脱ぎ始めた。
そんな俺の姿を見て母さんはため息を付いた。
「ハァー冬也にでもバイクで連れて行ってもらいなさい。」
母さんはそう行って部屋を出て行った。
『ハァーそうするか…』
俺は母さんの提案に乗ることにし、準備するペースをゆるめた。
冬也は俺の4歳上の兄貴。
今は大学生で俺が学校に行く時間は暇を弄んでいるから丁度いい。
俺は制服のブレザーを羽織、緩くネクタイを締めると、ペタンコのバックを持って一階へ降りた。
下に降りるとわずかにコーヒーの香りがキッチンから流れてきて俺の目を覚ます。
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