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俺はもう一人の俺を見る。
もう一人の俺は目を伏せ、続ける。
「さすがのメンバーも彼女の事を疑ったさ・・・
だけど皆決定的な場所を見ていなかった、だから俺も必死に誤魔化した。
そしてある日…」
そして場面が変わる
そこは少女ともう一人の俺が布団で一緒に寝ている場面だった。
「彼女は自分から言ったんだ…
自分には夜記憶が殆ど無いってな…
そんな彼女に俺は見方でいるからと、約束したんだ…
だけど、その夜、彼女は…
青龍の魂を食らった」
え…それって…
もう一人の俺の言葉に俺は唖然とする。
辺りは再び暗くなる。
「鬼は人間の中に住み付ける能力を持っていた…
その鬼はまだ幼い少女の中に住み付き、だんだん体を乗っ取っていっていた
俺はそれを見破れず・・・彼女を見殺し…鬼神を生んだ…
仲間を犠牲にしてな…そのせいで世界までも犠牲にした」
真っ直ぐ言ってくるもう一人の俺に俺は何もいえない。
「その能力を持った鬼は一人しかいない…
蒼緋…四神青龍の魂を食らい鬼神となった鬼だ…」
蒼緋って…こないだ…鬼が言っていた名前…
唖然となる俺にもう一人の俺は冷たく言い放つ。
「分かっただろ…事の大きさが…
この事実は語り継がれていない…俺の生まれ変わりの名が汚れないように…
だけど、俺のように話を次がせている四神もいるだろ…
もうわかっただろ?お前がしなくちゃいけないことが?」
俺は俯き拳を強く握る。
翔の中の蒼緋って奴が完全に動きはじめる前に殺せって言ってるのか?
「そうしなければ世界はまた滅びる」
…俺は…
俺は世界も、翔も両方助かる方法を探す!必ず!
「!!」
俺顔を挙げもう一人の俺に言う。
もう一人の俺は驚いた後、微笑む。
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