鬼神の誕生

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目をあけると、赤い淡い光を出して、目を瞑り必死に俺の手を握っている流星の姿が目に入った。 『っ…りゅ…星…』 「!!拓也!?」 久しぶりに声を出したかのように掠れた声が出たが流星はしっかり気づいてくれた。 ゆっくり起き上がると、流星は休む暇なく俺を抱き閉めてきた。 「よかった…また起きてこないかと…」 『っ…おちつけって…』 「落ち着けてたら苦労しねーよ!馬鹿が! お前3日間眠ってたんだぞ!?」 流星の言葉に少し驚くが、薄々分かっていたので、しょうがない 俺は視線を回りに向ける。 襖の外はすでに真っ暗だった。 『ここ・・・実家?』 「あぁ…お前が起きしだい、総会が開かれることに成ってる」 俺が起きしだい… その言葉がこれからの話しの内容が何にかを指しているような気がした。 それは無意識に流星の着物の袖を握る。 それに気づいた流星が俺を見る。 「拓也?」 『…外…行きたい…』 俺はそれだけ言って流星の肩に顔を埋める。 ここじゃ言えない・・・誰が聞いているか分からないここじゃ… それを察してくれたのか、流星は俺を少し離す。 「じゃ、少し空を散歩な…」 流星はそのまま俺を抱き上げるようにして襖をあけた。 『体…かえるか?』 流星が何をしようとしているか分かった俺は流星に聞けば、流星は首を振り微笑んだ 「大丈夫だ、これくらい」 流星はそのまま翼を広げ、夜空へ飛び立った。 ・
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