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「…はい、水。」
「……あ、ありがと。」
渇いた喉に水がじんわりとしみわたっていく。
「あんなに声出したんだから、喉渇いたでしょ?」
…んなっ、
「それはっ…水嶋君がっ、あんなに激しく…っ、」
途中まで自分で言ったくせに、さっきの事を思い出して顔が熱くなる。
「ははっ。顔真っ赤。もしかして、さっきのセックス思い出しちゃった?工藤さんやらしー。」
「も…もうっ!やだっ!!」
恥ずかしいっ!
恥ずかしいっっっ!
体育座りで座っていた私は、これ以上赤い顔を見られないように抱え込んだ膝に顔を隠した。
背中がすぐに温かいぬくもりに包まれる。
水嶋君に抱きしめられてる事に気づくのに時間はかからなかった。
まだ裸のままの私は布団で前だけを隠してるだけだから、上半身裸のままの水嶋君の熱が何も纏っていない背中に直接伝わってくる。
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