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視界に広がった黒の正体は水嶋君が着てた黒のパーカー。
ってか、
ちょっと、
密着しすぎじゃない?
何とか離れてみようとしたけど、がっちり抱きしめられてるせいで全然びくともしない。
はぁー。
起きるまで待つしかないか…。
……でも、
温かいなぁ。
…こんなふうに誰かに抱きしめられながら目を覚ますなんて、一体いつぶりだろ。
……抱きしめられるのってこんなに温かいんだっけ?
はは。もう忘れるぐらい前か。
前の彼氏とは一緒に寝ることはあっても、こんなに密着して…なんて事なかったし。
またチラッと視線を寝ている水嶋君に向ける。
綺麗な寝顔に少し見とれてしまう。
寝顔まで完璧なのかと少し呆れた反面…、
昨日私この人と……、
そう思うと脈が少し早くなっている気がする。
…気持ちよさそうに寝ちゃってさ。
一体何考えてんだか…。
昨日だって結局、私振り回されっぱなしだったし。
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