3 期間限定

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「呼べば来る子ね…。いますけど、いろいろ面倒なんですよ。女の子って勘違いしたりするの多いから。」 「…勘違い?」 「付き合わなくてもいいって言うくせに泣いたり、いつの間にか彼女ぶったり。別に好きなんて一言も言ってないのに。そういうの俺、もう勘弁なんですよね。」 …はは。 だから私か…。 私なら…勘違いしたりしない。 水嶋君と私。 つり合わないの、私が一番わかってる。 それに私が水嶋君の彼女…? 想像もできない…。 「…いつか刺されるわよ。」 「だから、工藤さん一本にしたんじゃん。」 「あっ、そう…。」 はは…、もう…いいや…。 聞いた私がバカだった。 ろくでもない男なのは前からわかってた事じゃない。 期間限定…、この男なら十分ありえる話しだし…。 きっとこうやって今までやってきたに違いない。 考えるだけ無駄って事よね…。 「…いただきます。」 気を取り直してケーキを口に入れる。 「おっいしー!!」 隣の水嶋君をバシバシ叩く。 もう私も素でいこう。 付き合ってるわけでもないし、ましてや好きなわけじゃないんだから…嘘の自分作る必要ないし。 「よかった。」 叩かれたのに、嬉しそうににっこり笑い私の頭を撫でる水嶋君。 別に恋人じゃないけど、何かこういうのくすぐったい。 きっと水嶋君にとっては何でもない事なんだろうけど。 .
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