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「あー、落ち着く。」
あの…、
「私、全然落ち着かないんですけど…。」
もう眠たいって半ば強引に、ベッドに連れてこられて有無を言わさず抱き締められて…ううん、これはもはや柔道かプロレスの技か何かですか…?
ってぐらいの密着で恥ずかしいのはもちろん、こんな身動き一つとれない状況じゃ寝れるわけないじゃない。
「やばい…すぐ寝ちゃいそう。」
いやいや…、
私は落ち着かない上に、寝れないんだってば…。
「みっ、水嶋君。もっ、もう少し離れて寝ない…?」
「ムリ。俺もう何日も寝不足なんですから。しかも、離れて寝るとか抱き枕の意味ないし。」
それは…そうかもしれないけど…、
このままじゃ、私だけ確実に寝れないんですけど…。
んじゃ、せめて…
「もう少し抱きしめる力緩めてくれない…?」
抱きしめられる力が強すぎて、息するのさえ少しだけしんどいから…。
「あーうるさいな。これ以上喋ったら、さっきしたより更に激しくて、恥ずかしい事しちゃいますよ。俺若いしまだまだいけるから。」
えっ?
…さっきより激しくて恥ずかしい事?
………。
想像なんかしたくないのに、いろんな事を頭で勝手に考えて体が熱くなっていく。
…きっと私今顔真っ赤だ。
抱きしめられてる上に真っ暗な部屋の中じゃ、私が今顔が赤い事なんかばれてるわけないのに…水嶋君には全部ばれてる気がして仕方なかった。
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