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友達の前田 旭(まえだ あきら)に誘われ7泊8日のミステリーツアーに参加することになった。
旭のお父さんの古くからの友人が書いていた漫画に旭のお父さんが経営するホテルが登場し、そのホテルに宿泊する。
旭「気持ち悪い」
慎吾「船酔いだな、だから薬飲めって言ったのに」
千夏「大丈夫? 吐かないでよ」
浅野 千夏 (あさの ちなつ)旭の彼女で俺達よりも2歳年下の23歳だが、しっかり者で気が強い、お姉さんキャラだ
茜「あ~ねぇねぇ」
「見えてきたよ~」
幸村 茜(ゆきむら あかね)俺の彼女、優しくて怖がり屋、明るい性格だ
慎吾「旭もうすぐつくぞ、出すなら早く出せよ~」
旭は手すりに寄り掛かり顔を真っ青にしている
有名な漫画に登場する島で旭の父親が経営するホテルしか建物がないが漫画のツアーがあり結構多く宿泊しにくる
この漫画が「セレンディピティ」という漫画なのだが旭の父親、前田 義秋(まえだ よしあき)さんの古くからの友人、梶原 幸一(かじわら こういち)さんが作者の漫画だが18年前に亡くなられている。
ホテルも漫画に登場するのだが梶原さんが「漫画が売れたらホテルでもやれよ」と話しを持ち掛けてきたらしく本当にホテルを建ててしまったらしい、島の名前は「能取島(のとろじま)」だがみんな「夢島(ゆめじま)」と呼ぶ
理由は梶原 幸一さんが漫画でこの島のことを夢島と記載したことと島には本当に宝物が隠されているという噂からそう呼ばれている
船が島についた
慎吾「大丈夫か?ホテルまで歩けるか?」
旭「ちょっと休憩してからにする」
旭は岩に腰掛けて下を向いている
おじさん「我が息子ながら情けない」
「なぜ俺に似なかったんだ、ちゃんと鍛えとけ」
旭「何を鍛えるんだよ?」
呆れたような顔で聞いてくるので
慎吾「耳の奥にある器官だよ」
千夏「その前に頭鍛えなきゃダメだね」
旭はその言葉にツッコミ返す元気もないようだ
慎吾「おじさん、旭とあとからホテルに行きますんで先に行っててください」
おじさん「わかったよ、じゃあ茜ちゃんと千夏ちゃん、旭をヨロシクね」
「ホテルまでは一本道だし、歩いて10分くらいだからね」
茜「はい、わかりました」
おじさんは先にホテルへ向かった、10分くらいたったころ、近くにあった洞窟から背が高くがたいのいい男性が出てきた
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