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輪の中には入らず、櫓の真下に小さな円を描いて、五人の男子は踊っていた。
その姿は、とても目立っていた。
理貴が目立ちたがりなことは知ってる。
だけど、ちょっぴり驚いた。
あたしは、少し後退って輪から抜け出し、その姿をジッと見ていた。
みんな、すごく楽しそうに踊っている。
中でも、理貴は、ずば抜けて上手かった。
ふと、気になって振り返った場所には、茜先輩がいて、愛しそうな眼差しで、理貴を見守っていた。
あたしの胸は、キュンと切なく鳴いた。
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