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お祭りが終わる頃には、慣れない下駄のせいで、足がジンジンしていた。
亜美に「おやすみ」を言って、家に帰り、浴衣を脱いでバスルームに向かった。
シャワーを浴びながら、理貴のことを考えて‥。
伝えたくても伝えることの出来ない勇気の無さに、歯がゆいキモチになる。
仮に、告白したとしても、茜先輩と付き合ってるなら、結果が玉砕なことは目に見えてるワケで‥。
「魔法が使えたらなァ‥。」
なんて、不可能なことを望んで、その夜は、一人で凹んでいた。
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