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あたしは、ベッドから手を伸ばして、床に置いたバッグを引き寄せた。
そして、鳴り続けるケータイを取り出した。
「アミや♪」
亜美は、幼なじみ。
幼稚園から始まって、小学校も中学も全部同じ。
「はい♪」
寝転がったまま、あたしは亜美からの電話を受けた。
夏休みに入ったばかりの7月下旬、この町では、お祭りがある。
亜美と一緒に行く約束をしていたんだ。
「明日、何時に行く?7時でイイ?」
そう訊いた亜美に
「うん。全然、平気♪」
って答えて、お祭り会場の前で待ち合わせる約束をした。
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