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初めての一人きりの夜は、想像していたよりも平気じゃ無かった。
テレビを観ていても、なんだか寂しくて、一人きりの食事も寂しい。
家族の存在って、とても大きいんだと実感したし、毎日、食事の支度をしてくれるママに感謝した。
「もっと、お手伝いしよ‥。」
ママは、あまり口うるさく言わないから、つい甘えちゃってる。
そんな自分を、ちょっぴり反省したりして‥。
ベッドに入って、シーンと静かな部屋で目を閉じる。
エアコンが起動している微かな音だけの部屋に、何か物音が響いて来る度に、ビクビクしていた。
あたしは、幼い頃から大事にしている大きなワンちゃんのぬいぐるみを抱きしめて眠った。
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