Ⅱ shock

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  地域の小さなお祭りだけど、会場は、大勢の人でごった返していた。 「ひよ!こっち♪」 あたしと同じ藍色の浴衣に赤い帯を巻いた亜美が団扇(ウチワ)を大きく振っている。 あたしは、急ぎ足で亜美の元へと歩いた。 「アミ、早いやん♪」 「うん♪待ちきれへんもん。」 まだ明るい夕空の下、あたしは亜美と、屋台を見て回った。 金魚すくいをして、ヨーヨー釣りをして、真っ赤なリンゴ飴を買った。 花壇のブロックに腰掛けて、会話しながらリンゴ飴にかじり付く。 空は、段々と暗くなって来て、櫓(ヤグラ)から伸びた無数の提灯に、明かりが灯った。  
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