5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇねぇねぇねぇ!星崎さん、何やったらいー??」
ねばっとした甘ったるい声で市原は暇になるとこう言う。
やたらと距離が近い、というか私の頭とか肩をベタベタと触って来る。私は幼稚園の先生になったような錯覚を起こす。
「あーもー!近い!虫みたいね、キミは!」
「だぁって~。暇なんだもん!」
今日は高橋は休日だ。
17時に牧野祥子が上がり、青山まりなが入ったが、市原はさすがに17歳の女子高生には甘えられないようで、相手してくれるのは私しかいないと思っているらしい。
「8時に翔くんが来たら私帰るけど、本当にラストまで二人で大丈夫?まりなちゃんは10時までよ。」
高橋も私もいない時間帯に市原を入れるのは初めてだった。
不安で家に帰っても眠れるだろうか…。
「大丈夫大丈夫♪もうシメも覚えたから!」
最初のコメントを投稿しよう!