危険な反発

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 やめて…  やめてよ。  「やめなさい!!!!」  汗が枕に伝って枕はぐっしょりしている。  私は眉間にシワがよったままなのがわかる。  布団の中のパジャマは、背中や太ももの部分が蒸れてびしょびしょだ。  時計は5時29分を指していた。  目のピントが合うまでそのまま見つめていると、針はしっかり下を向き、ピピピピピと時計を鳴かせた。  こんな夢はもう何回目だろう。    息がちゃんとできているのか認識しないまま、私は起き上がってしばらくぼーっとしていた。  苦しい。  息、止まってたかも。  私は伸びと同時に空気を精一杯肺へ送り込んだ。  「…準備しなきゃ。」    私の朝は結構早い。  6時45分に出勤するため、この時間に起きるのは仕方ない。    私はポストからキャットフードを掴み出し、駐輪場で私を待っていたミルクの口へと運んだ。  「いってくるね!」  今日もいつも通り、綺麗に片付いたキッチンからスタートできますように。  「ミルクちゃん?」  その時聞き慣れた声がした。
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